国際モータースポーツ競技規則

■ フラッグ
寸法 - 赤旗とチェッカーフラッグは少なくとも80cm×100cmとすべきであり、全てのフラッグの最小寸法は60cm×80cmとする。
色 - フラッグの色はパントーン(Pantone)コードシステムにおける以下に対応すること。
   赤:186C      黄:YellowC      青:298C
   緑:348C      黒:BlackC      橙:151C

スタートラインにて競技長(あるいはその代理人)によって使用されるフラッグ
国旗
レースを開始するために使用される。スタートシグナルはフラッグを振り下ろすことによって行われる。スタンディングスタートのレースにおいては全ての車両が静止した後に頭上に掲げ、10秒以内に振り下ろされなければならない。何らかの理由により、国旗を使用しない場合はフラッグの色(この章における他のフラッグと混乱を招かない色)が特別規則書に明記される。国旗の代わりとしてグリーンフラッグが使用されることが多い
 スタンディングスタート手順:フォーメーションラップ→全車グリッドに停止→国旗表示→シグナル点灯→シグナル消灯(スタート)
 ローリングスタート手順:ローリングラップ→先導車ピットイン→シグナルレッドからグリーン(スタート)→国旗表示
 
黒と白のチェッカーフラッグ
予選もしくはレースの終了を意味し、振動表示される。
2度チェッカーフラッグを受けた場合、ダブルチェッカーとなりペナルティ対象となる。
 
黒旗 + ゼッケンボード
ゼッケンナンバーを表示した黒板とともに静止表示される。失格を意味する。ドライバーは次のピット進入時に事故のピットもしくは特別規則書もしくは選手権規則において規定されている場所に停止しなければならない。ドライバーがいかなる理由で応じることができない場合、4周以上連続して表示してはならない。この旗の表示の決定は審査委員会が行い、決定事項は即座に関連チーム通達される。
 
直径40cmのオレンジディスクのある旗 + ゼッケンボード
  ゼッケンナンバーを表示した黒板とともに静止表示される。車両にメカニカルトラブルがあり、ドライバー自身や他のドライバーに危険が起こり得ることを知らせる。次のラップで自己のピットに停止しなければならない。技術委員長が認める程度までメカニカルトラブルが修復できた場合においてはレースに再復帰することができる。"オレンジボール"、"オレンジディスク"などと呼ばれることが多い。
 
黒と白に斜めに2分割された旗 + ゼッケンボード
ゼッケンナンバーを表示した黒板とともに静止表示される。スポーツ精神に反する行為をしたドライバーに対する警告。1度だけ表示される。実際に表示されることはほとんど無い。

スタートラインおよびオブザベーションポストで使用されるフラッグ
赤旗
予選もしくはレースにおいて中断が決定された場合、振動表示される。どのサーキット上のオブザベーションポストにおいても振動表示される。コース全域において追い越し禁止、徐行しなければならない。事故現場手前のポストにおいてはイエローフラッグと併用する。
 
黄旗
危険箇所があることを知らせる。ドライバーは緑旗が表示されている地点まで速度を落とし、追い越しをしてはならない。また、進路変更する準備をしなければならない。通常、危険箇所直前のオブザベーションポストで表示されるが、競技長は事故現場手前の複数のポストから表示を命じてよい。
 1本の振動:コース脇、コース上の一部に危険箇所がある。
 2本の振動:コースが全面的に又は部分的に塞がれているような危険箇所がある。
 
赤の縦縞のある黄旗
旗の後の区間内の路面上にオイル等の液体があるためにグリップが低下している箇所があることをドライバーに知らせる。静止表示される。"オイルフラッグ"と呼ばれることが多い。車両のパーツ等のコース上落下物に対しても表示される。
 
青旗
ドライバーに追い越されようとしていることを知らせる。通常、振動表示される。ピットアウトしようとしている車両に対し、コース上に他の車両が接近しているときに静止表示される。
 予選中:タイムアタック中の車両等、自分より速い車両にラインを譲るよう指示する。
 レース中:周回遅れとなる車両に対し、後続の車両を先に行かせるように指示する。
 F1の場合、3ポスト区間の間、青旗無視を行うとペナルティ及び失格の対象となる。
  2006年中国GP最終ラップにて周回遅れの佐藤琢磨選手がN.ハイドフェルド選手らを妨害したとして、
  青旗が振られていなかったにも関わらず、スチュワードは佐藤琢磨選手を青旗無視による失格処分を下したことがある。
 
白旗
振動表示され、当該ポストの管理下にある区間に低速な車両が存在していることをドライバーに知らせる。コースアウトした車両がコースに復帰しようとしている時や、車両回収のためのクレーン車やオフィシャルカー、ドクターカー、救急車等がコース上に介入している場合にも表示される。
 
緑旗
コースがクリアであることを示し、黄旗表示されている区間直後のポストで振動表示される。セーフティーカー介入後のリスタートの際は全ポストにて1周回の間、振動表示される。フォーメーションラップ中においても全ポストにて振動表示される。(ローリングラップはイエローフラッグの振動表示となる。)



2輪と4輪のフラッグ運用の違い
緑旗
4輪:振動表示
2輪:静止表示
 
黒と白に斜めに2分割された旗
当該ポストの管理下にある区間に相当低速な車両が存在していることを知らせる。低速車両と走行ラインが交錯する場合は振動表示、ラインが交錯しない場合は静止表示される。
 
白旗
救急車等の車両の介入があることを知らせる。
車両が介入している管理下にあるポストの1つ手前のポストから表示される。振動表示。
motoGPにおいてはピットインし、雨用にセットアップされたマシンに乗り換え可能となったことを知らせる。静止表示。
 
黒旗 + ゼッケンボード
速やかにピットインし、競技役員の指示に従わなければならない。
四輪と違い、失格では無い。
 
直径40cmのオレンジディスクのある旗 + ゼッケンボード
  車両がメカニカルトラブルを抱えていることを知らせるという意味では四輪と同じであるが、2輪の場合はピットインではなく直ちに安全な場所に停止しなければならない。
 
ホワイトクロス旗(白い斜め十字の入った赤旗)
赤旗に白色で"×"が描かれた旗で2輪専用のフラッグとなる。セーフティーカー介入時に静止表示される。2008年MFJ国内競技規則改定により、SCボード併用と変更になった。
 
レッドクロス旗(赤い斜め十字の入った白旗)
白旗に赤色で"×"が描かれた旗で2輪専用のフラッグとなる。
当該ポストの管理下にある区間に雨が降り出したことを知らせる。静止表示。
路面の状況がドライ→ウェットに変化した場合はオイルフラッグと併用する。

戻る