国際モータースポーツ競技規則

■ セーフティーカー運用ルール(国際モータースポーツ競技規則 付則H項 抜粋)
 
c) セーフティーカーはコース競技長の決定によりレースを非競技化するために用いられる場合がある。競技者もしくはオフィシャルが物理的に危険な場合であるが、レースを中断する必要が無い時に使用される。

d) セーフティーカーが配備された時、全てのオブザベーションポストはイエローフラッグの振動表示とSCボードの提示をセーフティーカーの介入が終わるまで実施する。

e) セーフティーカーはオレンジライトを点灯させた状態で、ピットレーンからスタートし、レースリーダーに関係なくトラックに介入する。

f) 次に全ての競技車両は5台分の間隔を空け、セーフティーカーの後ろに隊列を形成しなければならない。以下の例外を除き、セーフティーカーがピットに戻った後、車両はライン(もしくは次のセーフティーカースタートポイント)に達するまで追い越しは禁止される。次の状況下においては追い越しは許可される
   - セーフティーカーから合図をされた場合。
   - 下記のm)の場合。
   - ピットに進入する車両は下記o)に示す第1セーフティーカーラインを超えた後、他の車両もしくはセーフティーカーをパスして良い。
   - ピットを離れる車両が下記o)に示す第2セーフティーカーラインを超える前は、トラック上の車両はその車両をパスして良い。
   - セーフティーカーがピットに戻るとき、第1セーフティーカーラインを超えるとトラック上の車両はパスして良い。
   - 明らかなトラブルにより車両がスロー走行している場合。

h) セーフティーカーは少なくとも先頭が後ろにつき、残りの全ての車両がその後ろに整列するまで配備される。(1台以上のセーフティーカーが配備されている場合はセーフティーカーのセクターにおける全ての車両が整列するまで配備される。)セーフティーカーの後ろにレースリーダー(もしくはセクターのリーダー)がついたら、車両5台分以内の間隔を保ち、残りの全ての車両は可能な限り間隔つめてに隊列を形成しなければならない。

i) セーフティーカー配備中、競技車両はピットレーンに進入できるが、ピットレーン出口のグリーンライトが点灯している場合、トラックに合流することができる。セーフティーカーとそれに続く隊列が通過中、もしくは通過しようとしている場合を除いて常にグリーンライトは点灯する。トラックに再び合流する車両はセーフティーカーの隊列の後ろに達するまで、適切な速度で走行しなければならない。ある状況下においては、コース競技長はセーフティーカーにピットレーンを通過するように依頼できる。この場合、オレンジライトが点灯状態で全ての車両は追い越しすることなくピットレーンに進入しなければならない。この状況においてピットレーンに進入した車両は指定されたガレージエリアにて停車することができる。
補足:F1においては、SC中のピットインは許可されているが給油を行うことはできない。

j) コース競技長がセーフティーカーを呼び戻す場合、オレンジライトを消灯しなければならない。これがその周回の終わりにピットレーンに進入するドライバーへの合図となる。この時点でセーフティーカーの後ろの車両がペースを決定して良く、必要であれば、間隔を5台分以上として構わない。セーフティーカーがピットレーン入口に進入するとオブザベーションポストはイエローフラッグとSCボードを撤去し、代わりにグリーンフラッグが振動表示される。ライン上にはグリーンライトが点灯される。これは1周回表示される。
補足:グリーンフラッグ振動表示後においてもコントロールラインを通過するまで追い越しを行うことはできない。

k) セーフティーカー中の各周回はレースラップにカウントされる。

l) セーフティーカー配備中にレースが終了した場合、セーフティーカーはラストラップの最後にピットレーンに進入し、車両は追い越しすることなく通常通りチェッカーフラッグを受ける。

m) 例外的な状況下においては、セーフティーカーの後方からレースがスタートされる。この場合、1分前シグナルまでにオレンジライトが点灯される。これがセーフティーカーの後ろからスタートするドライバーへの合図となる。グリーンライトが点灯されると、セーフティーカーはグリッドを離れ、全ての車両は5台分の間隔を空け、グリッドオーダー順でその後ろに続く。フォーメーションラップは無く、グリーンライトの点灯でレースはスタートする。1周目に限り追い越しが認められるのは、ある車両がグリッドポジションをから遅れ、残りの車両が遅れをとらないようにその後方の車両が追い越しをしなければならない場合のみ。この場合、ドライバーはオリジナルのスターティングオーダーに戻るために追い越ししても良い。グリッドを離れるときに残りの車両がラインを通過した後においても停止状態であった場合、他の車両を追い越してはならず、隊列の最後尾につかなければならない。複数名のドライバーが該当する場合はグリッドを離れた順に隊列の後方に整列しなければならない。スチュワードの判断により、1周目に不必要に他の車両を追い越したいかなるドライバーに対してペナルティが課される。

o) セーフティーカーが運用されるサーキットにおいては20cm幅の実線にてセーフティーカーラインがノンスキッドペイントにてマークされなければならない。トラック、ピットレーン入口、ピットレーン出口を端から端まで横切り、次の場所にマークされる。

- 第1セーフティーカーライン
ピットレーンに進入しようとする車両に、トラック上のセーフティーカーもしくは他の競技車両が追い越しを許可するのが妥当と考えられるポイント。また、セーフティーカーがピットインする場合に競技車両がセーフティーカーを追い越しても良いポイントであること。
- 第2セーフティーカーライン
ピットレーンを離れる車両が、トラック上の競技車両と同等の速度に加速すると考えられるポイント。トラック上の競技車両はこのラインに達する前はピットレーンを離れる車両を追い越しても良いが、それを越えてからの追い越しをしてはならない。

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